カクテル

日記

虐待

私が虐待されたのではない、虐待されたのは私のハムスターであり、していたのが私だ。毎日、ペットのハムスターをお腹の上に乗せ甚振っていた。ハムスターが必死に抵抗して私の服を齧るのが可笑しかった。寝ているハムスターを割り箸で叩き起こしたりもしていた。

「窮鼠猫噛む」というのはある意味本当かもしれない。ハムスターの抵抗で穴だらけになった服を洗濯した母親が虐待に気づいた。怒られ、注意された。

その後、もう一匹ハムスターを飼うことにした。同じ性別だが遥かに見た目が良いハムスターだ。綺麗な方にだけ餌をやるという新手のいじめを私は思いついた。新しいハムスターはすくすくと大きく育った。その後、ハムスター2匹は喧嘩するようになった。ある日、朝ゲージを見ると血まみれになったハムスターが仰向けになって死んでいた。当然、虐待されていた最初のハムスターだ。老いた体は内臓まで食い破られており、ピンクのひき肉のような小さい臓器が見えていた。餌は十分にやっていたため、体は一切食べられていなかったのが少し切なかった。夜中のうちに殺されており、新しいハムスターはその日も何事もなかったかのように向日葵の種を両手で受け取った。

子どもの頃はなぜあのようなひどいことができたのだろう。捕まえたトンボが逃げるのが嫌で、羽をすりつぶしてからアリを食べさせていたこともある。あの気持ちは、恋愛で例えれば愛ではなく恋だった。

しかし、大人になっても「おもちゃ」を欲しがる人は多い。小児性愛者には少し共感してしまう。さらさらの細い髪で綺麗な肌、きらきらした瞳。見た目がよく、純粋無垢で無抵抗な少女。「お人形」は精巧なツクリで、か弱いものが良い。腕を引きちぎったり、床に叩きつけたりしたらどうなるのだろう。