みゃーもりはロボットを作る。みゃーもりというのは私の元恋人だ。高校生の時からロボットを作り始めた。実はみゃーもりは2回TVに出たことがある。1度目はバーチャル・リアリティーについてのNHK特集で、2度目は民放の『某・ラボ』の発明品の紹介だ。
みゃーもりはあまり働く気がなく、プログラミング教室のバイトもろくに入れないので常に資金難だ。付き合っていた頃は一緒に秋葉原の小さな部品屋さんでネジを買ったり、100均でゴム手袋を買ったり、東急ハンズでペンチを買うデートをした。同じようにロボットを作る知り合いは10万円のドローンを持っており、Apple watchとiPhoneも最新に揃えているのをみると、なんとも安っぽいなぁと思ってしまう。
みゃーもりが猫型ロボット『CaTwitter』を完成させた時は雨でタクシーに乗るお金もなかった。猫ロボットを籠に入れて、壊れないようにブランケットで包み駅まで二人で走った。E.T.の登場人物になったみたいだった。
先月、みゃーもりが日本のアンドロイドの第一人者の教授から共同研究に誘われたらしい。他にも「君の作るロボットはすごく低コストだ」と褒められたという。みゃーもりの作るロボットを見るのがこれからも待ち遠しい。
⇩SFCに泊まろう!の会