カクテル

日記

自閉的

 幼い頃は他人が自分の世界にいなかった。「嫌われてもいい」ではなく人からどう思われているかを考えたことがなかった。傷だらけのメガネをかけており、入浴もろくにしなかった。しかしそれは不幸ではなかった。

 他人に優越感や劣等感を抱かなかった。自分の世界だけに集中していられた。インターネット・ヘビーユーザーだったので有益な情報やモノは自分で調達できた。

 

 女子校では変化が求められた。女子校において真っ先にいじめられるのは馬鹿やブスではなく、グループに属さない人だ。魔女狩りのように彼女らはいじめる対象を欲している。

 

 女子校を経て、公共性が身についた。しかし、幸福度は明らかに減少した。元来は、本当の私は、人について考えるのが好きではないのに人のことを気にする癖がついたためだ。常に人からみられているような気がする。