親の仕事の都合で8回引越しを経験した。私には地元という概念が無いし、幼馴染も特にいない。
以前、流行った経県値をやってみた。
国内でも意外と未踏の県が多かった。
通過した県はもっとあると思う。🚄
土曜の朝8時にインターホンが鳴る。
パジャマで扉を少し開けると、「今、時間ええか?〇〇警察署の刑事なんやけど」
関西弁の私服の中年男性に話しかけられた。その後ろに若い女性とメガネの男性がいる。
「わかりました」と言って扉を閉めようとすると、中年男性が鈍い音を立てて扉に足をひっかけた。
家で写真を見せられ、外に出た。「私がやりました」ミニバンの中でもう一度言うと、彼がすぐさま無線で「午後2時〇〇分、被疑者自白!」と連絡した。手錠はなかったが、後部座席に座らされ、両脇に先ほどの女性とメガネの男性が来た。警察署で留置された。そこでは明らかに私の姿を見ないよう、誰もが気を使っていた。容貌の撮影が行われた。次に指紋、虹彩を取られ、目立つ傷・タトゥーの有無を聞かれた。
一週間後、封書に従い、重い足取りで検察庁へ向かった。検事は若い美人で、正義感の強そうな人だった。話をして、起訴の場合は自宅に電話がかかると言われた。また、マスコミへ公開する一覧に名前と経歴が載ると言われた。誰を、あるいは何を取り上げられるかはマスコミの判断だと言われた。
もう夏だね。
正答は知らないが、生きている限り障害は治らない。
チタン製の人工骨は火葬されても残るらしい。
死んでも治らない。
そもそも元の骨はすでに、自殺未遂で粉々に砕け散った。砕け散った骨の欠片をチタンの中に混ぜて入れてある(らしい)。体内の金属により、体育座りができない。体脂肪計諸々は常にerrorだ。触れると故障の原因になりかねないと知り、触らないようにしている。
先天性障害者は人との比較、他者からの指摘でやっと自分の異常に気づく。一人で部屋にいて自分の意識としては連続していると私は思っていたのに、長時間が経過していることがある。しかし、死に直結しない障害ならば、気づかずに一生終わる方が幸せなのかもしれない。
一方、自分の死とは無縁でも他者を傷つける類のものは自覚を持つべきではないかとも考える。
障がい者はストレスを溜めやすい。他者と関わるストレスと社会的・心理的つながりによる利益を天秤にかける。健常者も障害者といるとストレスを感じやすい。しかし、健常者は障がい者を慮るべきという美徳がある国が多い。犯罪を犯すと指紋を取られる。容貌を撮影される。目立つ傷やタトゥーの有無を聞かれる。自傷行為は情状酌量の証拠となりうることを私は経験している。