カクテル

日記

障害 (散文)

  • 障害とは何か?

正答は知らないが、生きている限り障害は治らない。

チタン製の人工骨は火葬されても残るらしい。

死んでも治らない。

そもそも元の骨はすでに、自殺未遂で粉々に砕け散った。砕け散った骨の欠片をチタンの中に混ぜて入れてある(らしい)。体内の金属により、体育座りができない。体脂肪計諸々は常にerrorだ。触れると故障の原因になりかねないと知り、触らないようにしている。

 

  • 自分は健常者だと思って生きてきた。

先天性障害者は人との比較、他者からの指摘でやっと自分の異常に気づく。一人で部屋にいて自分の意識としては連続していると私は思っていたのに、長時間が経過していることがある。しかし、死に直結しない障害ならば、気づかずに一生終わる方が幸せなのかもしれない。

一方、自分の死とは無縁でも他者を傷つける類のものは自覚を持つべきではないかとも考える。

 

  • ストレス

障がい者はストレスを溜めやすい。他者と関わるストレスと社会的・心理的つながりによる利益を天秤にかける。健常者も障害者といるとストレスを感じやすい。しかし、健常者は障がい者を慮るべきという美徳がある国が多い。犯罪を犯すと指紋を取られる。容貌を撮影される。目立つ傷やタトゥーの有無を聞かれる。自傷行為情状酌量の証拠となりうることを私は経験している。